7/15/2013

スクールカウンセラー(問題点)

  今日はスクールカウンセラーの問題点ということについてですが、まずは下記リンクおよび動画をご覧ください。
大津の事件の調査に参加された尾木直樹さんの発言に注目です。

「スクールカウンセラーの真実」〜精神科医の犯罪を問う
http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/53821500.html

 大津の中学校ではスクールカウンセラーが学年所属で教師たちの下請け状態、カウンセラーとしての独立性がない。
調査もずさんで、校長からのDVをいう説明を真に受けて、まずDVありきですべてを説明していく。

スクールカウンセラーは独立性が担保され、外部機関として存在しないとその役割を果すことは不可能でしょう。

ブログ「精神科医の犯罪を問う」さんでは以前から警鐘を鳴らしていたようです。
===引用ここから===

社会臨床学会は、早くから臨床心理学の技術の危険性に気付いていました。カウンセリングという技術は、管理側の問題を個人の内面の問題へと転嫁させることで不当な管理の技術になり得るということです。スクールカウンセラーの存在についても、子どものために導入するという見せかけの裏にある危険性をいち早く見抜いていました。
私自身は、スクールカウンセラーが精神科への安易な橋渡しになる危険性を指摘してきました。
そのどちらについても、世間からは全く同意が得られませんでした。残念なことに、スクールカウンセラー導入とは、まさに日本のお役所仕事にぴったりな事業だったからです。
お役所は、何か対策をしておく「ふり」をする必要があるのです。問題が生じた場合、事前に何もしていないことが発覚すると各方面から責められるからです。いじめ、不登校、校内暴力・・・教育現場で蔓延する問題に対処していることを示すパフォーマンスとなるのが、まさにこのスクールカウンセラー導入というものです。
問題は、目的や熱意がなくても、パターンだけで動けてしまうことです。彼らはそれがどのような結果になるのかについて知りません。責任も持ちません。決められたことをやったことのみが重要なのです。
これらは、自殺対策やメンタルヘルス対策にも見られることです。専門家につなげるという体制を作ることが第一の目的となっているのです。彼らは、つなぐ先の専門家がどのようなずさんな治療をしているのか関心がありません。それが却って自殺やメンタルの問題を引き起こしていると知っても、それを止めようとはしません。
===引用ここまで===


”スクールカウンセラーは目的や熱意がなくてもパターンだけで動けてしまう。
どのような結果になるのか知らず、責任も持たない。決められたことをやったのことのみが重要”
”専門家へ繋げるという体制を作ることが第一の目的”

 これらの厳しい指摘をスクールカウンセラーは肝に銘じなければなりません。
私は心理学の専門家ではなく現場での叩き上げの生徒指導担当でしたが、子供たちの深刻な問題に関わることがいかに大変なことであるか、そして己の無力さを思い知らされるばかりであったと思います。
 スクールカウンセラーとして週8時間、月32時間のうちでそれらの問題に対処しようとするなら、並大抵の覚悟ではできないでしょう。
上記大津の例は特殊なのかもしれませんが、いずれのカウンセラーも陥る可能性がある問題であると思います。
スクールカウンセラーに外部機関としての独立性と権限を持たせるなら、職務として遂行できなかった場合には資格剥奪、最悪の場合は刑事罰を科すぐらいの厳格さは必要。
子供たちを扱う仕事というのはそれだけ責任が重いということです。(これについては教師も同様です)

 何はともあれ、まず学校および教育機関としてのの体制づくりが急務。
スクールカウンセラーの特殊性を考慮し、専門のカウンセリング室を設置しなければなりません。そしてスクールカウンセラーが本当に機能するようにシステムを整えなければ、今の教師と同じように「子供たちが二の次」になってしまいます。
「とりあえずやりました!」だけのお役所仕事はもううんざりです。
そのお役所仕事でどれほどの子供たちが犠牲になったことか・・・。


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