7/03/2013

中学校の担任は日替わりでいい

 中学校の担任の実務の中で重要なもの(教科指導を除く)

  1. 通知表を書く
  2. 家庭訪問
  3. 指導要録の記載
この3つが重要で重い仕事だと思います。
その他、クラスの生徒についての生徒指導用資料の作成とか色々なものがありますが、さほど苦労せずに作成できるものばかり。

つ〜ことは、上の3つを含めた事務処理を担当する人を決めてしまえば、残りは学級活動、道徳、朝と帰りの学活(ホームルーム)、昼食は誰がやっても大丈夫。

中学校の担任は、同じ学年所属の先生で日替わりOK!!

これにはいい効果があります!

ご存知のように学級の雰囲気はクラスごとにまるで違います。
☆ やたら明るくて反応が良いクラス
★ よどんだ雰囲気で、底なしの井戸のような無反応のクラス
★ やたら落ち着きのないクラス

 これらの雰囲気は担任の先生の影響も少なからずあります。
同じ先生がずっと上のようなクラスを1年間継続したら、その差(学力も含めて)は歴然です。☆のクラスはいいとしても、★のクラスは何としても雰囲気を変えてあげなければなりません。

 その雰囲気を変えるには方法が2つしかありません。
  1. 担任教師が考えを改めて指導方法を劇的に変えること
  2. 外部から様々な刺激を与えること

担任の先生が自分の考えや行動、その他指導方法をすぐにしかも劇的に変えることはできるでしょうか?これは難しいと思います。
ということは外部から様々な刺激を与えることがより早く学級の雰囲気を変える方法。
そのために日替わり担任は実施する価値があると思っています。
学年所属以外にも、校長、教頭、他学年の先生の授業(学級活動や道徳)も面白いのではないでしょうか。

 実は子どもたちは自分の学年の先生を強く意識しています。それ自体悪いことではないのですが、学年所属以外の先生の話を聞こうとしない傾向もあるのです。また他学年の先生は「自分の学年じゃないから特に注意しなくてもいい。学年の先生がやるべきこと」と考えがちです。
それらの考えを排除し、生徒にとっては「すべての先生が自分たちを見守ってくれる学校」、教師にとっては「すべての生徒が自分の生徒」という意識付けをするために大変効果的な手段が、担任日替わりを含めた様々な外部刺激だと思います。

しかし日替わり担任を実施するには大前提となる条件があります。それは

学校、学年として生徒指導における共通理解が確実に図られており、すべての教師がそれを実践しようと努力している

上記が最も重要な条件です。

この共通理解、その学校ですべての教師が指導しなければならないベースラインと考えて頂いて結構です。生徒たちにとっては、最低限守るべきこと、これをやったらすべての先生に同じ注意をされることです。
 これ、実践するのがかなり難しいのです。これを否応なしに迫られるのが、学校が荒れた時。そういう時は教師の入れ替えをしつつ全職員が一丸となって取り組むのですが、何故か学校が平和な時は手を抜いてしまいがちです。

ある中学校の教頭に共通理解のことを話したら、「そんなものは必要ない」と一蹴されたことがありますが、おそらくその教頭は生徒指導が苦手だったのかもしれませんね。また僻地の教頭先生だったのでその言葉が出たのかもしれません。

ここまで推し進めてきて最後に矛盾したようなことを述べますが、「学校、学年として生徒指導における共通理解が確実に図られており、すべての教師がそれを実践しようと努力している」学校であるなら、荒れることは滅多にないし(地域性もありますがそれについてはまた記事を書きます)、担任を日替わりにする必要もほとんどないでしょう。
子供たちを見守るべき先生すべてが最低ラインの指導を守り実践し、その上で十分個性を発揮する。そんな学校なら、今の諸問題はほとんど解決されるのではないかと思っています。

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