7/01/2013

続報・民間人校長退職

「大阪市・民間人校長「公」無き退場 「給料最低」「外資の経験生かせない」」:イザ! http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/education/665799/

以下、上記記事より部分引用と感想
ア ”記者会見では謝罪はなく、「体験を生かせる学校ではない」などと不満をぶちまけた。”
そもそも体験など生かせないことは当初からわかっていたはず。校内でどのようなことがあったについても知りたい。 
イ ”4月に着任したばかりだったが、「児童は千葉氏と校庭で一緒に遊び、慕っていた」(学校関係者)”
  子どもたちと校庭で遊ぶのは大したもんです。50代の校長だとなかなかできないものです。
ウ”「不祥事で辞めるわけではないので、謝罪するつもりはない」”
 引き受けた以上責任はあるわけだし、それを放棄した。だからまず子どもたち、そして保護者に詫びることが筋だろう。子どもたちに対しては詫びたと思いますが・・・。 
エ ”そして同小配属をめぐり、「市教委に英語教育の強化を訴えたが、学校では基礎学力の習得が優先課題。自分の力を活用できない」と退職を決意した。”

 英語に力を入れたかったのはわかるのだが、それが市教委の方針と合わなかったからと言って退職事由にするのはわがまま。裏を返せば「お前は英語しかできないのか?」ということになる。そんな人間なら最初から要らない。
市教委の方針を踏まえつつ英語に力を入れることだってできるはず。やり方次第。


オ 同じ民間出身の梅香小(此花区)の玉川実二校長(53)も「自分よりも、子供に何をするのかを考えなければいけない」と批判した。
 その通りだと思います。学校の主役は児童生徒、教師は支援者です。ただ、子供たちを主役に置きつつ、自分の教育方針をいかに織り交ぜて具現化させていくか、その技術が校長の手腕でもあります。

カ 教育評論家の尾木直樹氏はこう切り捨てる。「児童たちの心の傷が心配。教育現場にマッチしていない人を選んだ市教委の責任は重い」
 感受性の強い子は感情的になるケースもあります。心の傷とありますが、それ以外にも保護者を含めた学校、教育への不信感が募らないかと心配です。子どもたち自身が「自分たちは一体なんなの?」ということになったりします。


 おそらく記者会見では言えないようなことも他にあっただろうと思います。例えば教職員との人間関係とか・・・それが一番の苦痛だったのではないかとも思いますが、憶測の範疇です。

 基本的にこの退職された方は非常にわがままそのもの、企業の管理職体質そのままなので自分の思いがすぐに実行できると勘違いしていたと思います。
 それから校長の中では給料は自分が一番安いと言っていたようですが、公務員の世界では当たり前の話、まして実績のない人間なので中途採用の校長など高い給与は払う価値が有るかどうかさえわからない。この世界、企業と違って給与体系も経験年数で条例化等されていたりするし、金じゃない所もあるんですよ。

 退職した彼がすべてを話しているとは思えません。校内では相当嫌な思いをしていたのではないかと思います。
たまたま彼は今後のことを考えて即断しこのような結果となったが、では残っている外部登用の校長たちが優秀な校長なのかといえばそうとは思えない。
自分が思い描いていいた理想とは裏腹に、何をしていいかわからず、結局教職員にとって最も有難い単なる「雛壇の飾り」になっていることも考えられる。

 この記事で最も根が深い問題だと思うのは、教育界から優秀な人材が輩出されず、外部から登用するという情けなさ。自分たち教育界の人間がどれほど体たらくか、質の高い教育者を輩出できない組織であるのかそれを周知させたに過ぎない。


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