4/28/2012

中学校の部活動遠征

どこの中学校でも部活動が盛んに行われている。
(放射性物質の問題はちょっと抜きにして・・・)

先日も公立学校の教師になった中学校の教え子と話をしたが、
「私は部活動命の中学校生活でした」
と話していた。
ちなみにその生徒は私が顧問をしていた部活動の部長であり、コンサートマスターであった娘。大人しく真面目な娘だったが、部活中はとにかく楽しそうであり、私も頼りにしていた。
子供たちが多忙になったと言われる昨今だが、今も部活動が毎日の励みになっているお子さんは多いだろうと思う。

しかし、小学校でスポーツ少年団に入団して熱心に活動し、優秀なチーム成績を残していながら、中学校では同じ競技の部活動に入部しないケースも多い。

理由はいくつか考えられる。

  • 子供たち自身が別な競技に興味を持った
  • スポ少の指導が厳しすぎてうんざりしてしまった
  • 友達との人間関係
  • 遠征が多く保護者の負担が大きい
特に保護者の意向が最も大きく影響するのが「遠征」の多い部活への入部。
部活動顧問の熱心さ(?)はわかるが、通常の活動費の集金以外に平均して月々2万円弱の遠征費(宿泊、交通費、その他)がかかってしまうのはいかがなものだろうか?

実際にある中学校では、ある学年の入部生徒がたった1名。他にスポーツ少年団で活躍し、優秀な成績を収めた子供たちが大勢いたにもかかわらず、誰一人入部しなかった。
理由は上記の「遠征費がかかりすぎる」ということのようだ。

公立中学校の部活動、やはり経済的な面を無視して過度の負担を保護者に強いるのは相応しく無いだろう。
経済的に余裕がある家庭の子しか参加できない部活動、それは公立中学校の全員参加が原則の教育活動にはそぐわない。

実は最大の問題点、それは部活動顧問の人間性に尽きる。
部活動顧問の人間性に問題がなければ、苦しいながらも保護者は何とか遠征費を工面しつつも子供たちのためにと頑張れるのかもしれないが、教師の教育者としての姿勢に不満がある上、金がかかるとなれば入部させたくなくなるのも当然かもしれない。


4/26/2012

虐待とその判断

児童虐待について考えてみたい。


ある学校で、生徒が虐待している事実を把握したため、担当教師が生徒同伴で児童相談所を訪問し、虐待の事実を告げた。


しかし児童相談所の職員は
「目立った外傷がないので虐待とは認められない。外傷がない以上、保護者を召喚したり警察に通報すれば、名誉毀損となってしまうおそれがある」
ということで学校からの相談を虐待と認めなかった。


外傷があればどんな愚かな人間でも虐待の可能性を認識することができる。
しかし虐待とは暴行により傷害を負ったケースばかりではない。
児童相談所の職員が法律の定義を理解しておらず、結果的に対応が後手に回れば子供たちの命が危険にさらされることになる。


一度皆さんも下記の法律を読んでいただきたい。


法的根拠は下記の通り。
児童虐待の防止等に関する法律

第二条  この法律において、「児童虐待」とは、保護者(親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児童を現に監護するものをいう。以下同じ。)がその監護する児童(十八歳に満たない者をいう。以下同じ。)について行う次に掲げる行為をいう。
  児童の身体に外傷が生じ、又は生じるおそれのある暴行を加えること。
  児童にわいせつな行為をすること又は児童をしてわいせつな行為をさせること。
  児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食又は長時間の放置、保護者以外の同居人による前二号又は次号に掲げる行為と同様の行為の放置その他の保護者としての監護を著しく怠ること。
  児童に対する著しい暴言又は著しく拒絶的な対応、児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力(配偶者(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。)の身体に対する不法な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼすもの及びこれに準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動をいう。)その他の児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと。

4/21/2012

部活動の保護者会で確認すべきこと

もう4月も下旬、中学校に入学した子供たちも学校に少しずつ慣れ、部活動にも真剣に取り組んでいる頃。

4月または5月に各部活動の保護者会が開催されますが、その際の注意事項や確認事項をいくつか・・・。
(部活動によっては保護者会がない場合もありますが、練習試合や大会に参加する際に保護者が乗合で子供たちを送迎する場合、保護者会は必要と思います。各家庭が自分の子供だけを送迎するなら問題なしです)

まず最悪の場合の想定から・・・

保護者の配車による乗合送迎で死亡事故を起こした場合どうなるか?

子を亡くした親御さんは、「自分の子の運が悪かったと思って諦めます」という方はほとんど皆無に近いと思います。つまり怒りの矛先を誰かに向けないとやり切れないのです。
事故が起きなければ仲の良い保護者同士であったとしても、いざ最悪の事態が起こった時は平穏無事な時の人間関係など保たれないと思うべきかもしれません。
感情的にこじれれば、裁判において損害賠償請求ということになると思います。

保護者会で何を取り決めるべきか?

まず学校の管理下と管理下外を明確に区分し、理解しましょう!

遠征や大会への送迎を含めてすべて学校が手配するのであれば、すべて学校の管理下となります。しかし送迎のみ保護者の場合、その送迎時は保護者個人の責任または乗合の場合は保護者会の責任となります。
つまり学校は一切責任を負わないのです。

学校の先生自身が管理下と管理下外を明確に区分していない(よくわかっていない)事が多いのです。
だから保護者会が存在するあるのであれば、その線引きを明確にすべきです。

保護者による乗合送迎時の事故が起きた時のために、承諾書を作成しましょう!
つまり、自動車保険や団体傷害保険等で支払われる保険金以外に不当な請求をしない、という取り決めと承諾書を取る必要があります。
そうならないことを願いますが、その承諾書は裁判の際に資料となります。
「何もそこまでやらなくても・・・」と思っている保護者が多いのも事実なので、すべての保護者に対して「事故が起きたらこれだけ大変なことになる」という意識付けも必要だと思います。

遠距離の遠征はバスをチャーターしましょう!
個人負担金額は大きくなるかも知れませんが、リスクを考えたらプロの運転手さんにお願いするのが一番ローリスクだと思います。

とにかく安全運転を心がけましょう!
乗合の場合、他人のお子さんの命を車に乗せています。

番外編
保護者会がなく、生徒の保護者の協力も得られず、他の交通手段もない場合は部活動顧問の車両に生徒を同乗させる場合もあります。
以前から極力教師の教師の車には生徒を乗せないようにとの通達等がありましたが、やむを得ない場合は顧問教師の送迎もあり得ます。
おそらくその都度校長の承諾が必要になると思います。当然引率計画にもその旨が明確に記載されています。


その他、学校の通常の部活動であるのか、あるいは保護者会が主催の活動であるのか、それを明確にしないと怪我をした場合の保険の適用範囲も違ってくるかもしれません。

保護者会の鉄則事項として「金は出すけど口は出さない」
これ、すごく大事!!

ご意見、ご質問等あればいつでもどうぞ!!



アメリカ・インディアンの教え


ご存じの方も多いと思いますが、アメリカ・インディアンの教えというのがあります。
解説の必要など何もないですね!
親失格じゃん!と自省しております。

ネットで見つけた、「ページTH69」さんのHPからの引用です!

”引用ここから
批判ばかり受けて育った子は非難ばかりします
 If a child lives with criticism,He learnes to condemn.

敵意にみちた中で育った子はだれとでも戦います
If a child lives with hostility,He learnes to fight.

ひやかしを受けて育った子ははにかみ屋になります
If a child lives with ridicule,He learnes to be shy.


ねたみを受けて育った子はいつも悪いことをしているような気持ちになります
If a child lives with shame,He learnes to feel guilty.


心が寛大な人の中で育った子はがまん強くなります
If a child lives with tolerance,He learnes to be patient.


はげましを受けて育った子は自信を持ちます
If a child lives with encouragement,He learnes confidence.


ほめられる中で育った子はいつも感謝することを知ります
If a child lives with praise,He learnes to appreciate.


公明正大な中で育った子は正義心を持ちます
If a child lives with fairness,He learnes justice.


思いやりのある中で育った子は信仰心を持ちます
If a child lives with security,He learnes to have faith.


人に認めてもらえる中で育った子は自分を大事にします
If a child lives with approval,He learnes to like himself.


仲間の愛の中で育った子は世界に愛をみつけます
If a child lives with acceptance and friendship,He learnes to find love in the world.

引用ここまで”

4/19/2012

学校への無理難題(?)

学校へは種々様々な苦情がくる。

  1. 風で校庭の砂が飛んでくるので何とかしろ!
  2. 体育祭の練習で使用している外の放送がうるさい!
  3. 玄関先にタバコが落ちていた。中学生に違いないのでしっかり指導しろ!
  4. 今中学生がくわえタバコで下校していたので厳しく指導してほしい!
学校の校庭の砂、どうしようもない。いちいち水を撒いていたら膨大な金額の水道料がかかる上、すべて税金だぞ!校庭をアスファルトで固めるか?
砂というのはある程度クッションの役目も果たすので、大怪我防止になること多い。

何でもかんでも外に放送を流しているなら別だが、年に一度の体育祭の練習。しかも全体練習時のみ使用するのがほとんど。その期間だけでも我慢出来ないもんだべか?

玄関先の煙草の吸殻=中学生の喫煙 なんで?

くわえタバコの現場を目の当たりにしたなら、大人としてその場で注意すべき。もしそれが出来ないなら警察に通報してもいい、法令違反なのだから。
「その場で怒鳴り飛ばして下さって結構ですよ!」→「何されるかわからないので怖い」

極めつけ・・・・・
学校には「指導訪問」と言って教育委員会が訪問してくる。
授業の指導を行ったり、学校経営全般をみて改善点を指摘したりするわけだ。

ある学校の指導訪問が終了し、教育委員会の面々が職員玄関を出た所で、その学校の生徒が喫煙をしていた。
しかし、あろうことか指導主事と呼ばれる面々はその場で注意せず(できず)、教育委員会に戻ってから学校に連絡を入れたそうだ。
「生徒が玄関先で喫煙していた。厳重に指導してほしい!」

「まず現場で見つけたお前がやれよ!!」

以上でございますm(_ _)m