7/05/2013

教育公務員の残業手当

公立学校の先生方、残業手当はつくのでしょうか?

答え:つきません。少なくともそういう項目がありません。

 この点について20年以上前に上司である教頭さんに聞いてみました。
「残業手当はないです。それらしいものがあるとすれば”教職調整額”に含まれていると思います。」
という回答でした。

記憶が定かではないのですが、当時で7,000〜8,000円ぐらいだったと思います。

◯ 文部科学省 教職調整額の経緯について
◯ なぜ公立学校教員に残業手当がつかないのか?(PDF資料)

つまり、勤務態様に特殊性があるため、一般行政職と同じような勤務時間管理はなじまないので、給料の4%を教職調整額として支給している、そうです。

 学校の出勤時間によって当然退勤時間も変わりますが、だいたい16:30〜17:00が退勤時間となります。
そこで帰れればいいのですが、中学校の場合はそのあとも部活動指導が続きます。
17:00に部活動を終了させても服務上何も問題はないのですが、実際はそうはいきませんよね。夏場だと17:00以降が勝負の時間帯だったりしますから・・・。
17:00以降の部活動は、顧問教師のボランティア活動の要素が強いし、先生方も部活が好きだから苦にもしていないのです。

 深夜に家出した子どもたちを捜すとか、そういうこともボランティアということになります。ただ子供たちを捜すのは超過勤務手当がどうこの問題ではないですけど。

 ちなみに休業日の部活動手当もあります。
4時間以上の部活動指導が条件だったと思いますが、¥1,200/日となります。(各地区によって違いがあるかもしれません)
8時間指導しても4時間指導しても1日¥1200です。時給じゃないですよ、日給!!

 先生方、口に出しませんが、好きで一生懸命やっている部活動にもかかわらず保護者のわがままクレームが多くなると
「そんなに文句を言われるなら、退勤時間に帰宅して自分の子供の世話でもした方がずっといい」と思ってしまうわけです。あまりにも心無いクレームがあると本当にそう思います。
部活に関しては「金は出すけど口は出さず、助けが必要であればいつでも助ける」がベストの保護者の立ち位置かもしれません。

ちょっとは参考になりましたでしょうか?

あくまでお金の問題についての解説ですので、指導についてはまた別な話。
部活動指導に全く熱意が感じられないとか、いい加減だとか、直接子どもたちに影響を及ぼすのであれば手を打たねばなりません。それについては具体例をまじえながら別の機会に書こうと思います。

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