9/09/2011

放射能バトル

Twitterに参加していると大学の研究者たちを含めて、放射線の安全論と危険論の両極論が展開されるのをよく見かける。

素人で、この事故が起こって初めて放射線について調べた私(ほとんどの方がそうだと思う)にとっては、戸惑いを隠せないし、両極が存在すること自体があり得ない話。

一般庶民の感覚から言えば、放射線とは治療やレントゲン室で使用されるものであり、その部屋は「放射線管理区域」と表示されている。そして女性に対しては「妊娠の確認が必要」なものである。また撮影する技師たちは「防護ベスト」を着用しているし、業務上の年間積算被曝量が定められている。

つまり、必要以上に浴びてはいけないものであり、妊婦さんにとっては有害なものである。

そういう経験から得た漠然とした知識しかない庶民が
「年間1000mSV浴びても大丈夫」「放射線を浴びると体にいい」と言われてもにわかに信じる事ができないのは当然の話。

事故発生から約6ヶ月、いろいろな情報を見聞して感じたことは、事故による放射線に関する研究はまだまだ不十分であり、今回の事故を以て方向性が確定するだろうということ。しかも数十年先に・・・。
そうでなければ、両極論が存在する科学的事象などあり得ない話である。

そして何より辛いのは、その研究対象がわれわれ福島の子供たちの長期健康調査であることだ。