7/08/2013

教育委員会とは?

 某中学校のいじめの件で教育委員会の指導力とその存在意義が問われましたが、今日は教育委員会についてです。

教育委員会、学校教育がその仕事と思いがちですが、実は仕事は多岐にわたります。

例えば生涯学習や文化、体育スポーツに関わるものがあったりと様々な部署があります。その中の学校教育課というのが学校の専門部署になります。

リンク:全国都道府県教育委員会連合会

紙上を賑わせたのはこの学校教育担当部署、教育委員会から校長教頭に昇任したり、現場との中継点となったりするためおそらく人間関係も独特のパイプがあるのでしょう。だから隠蔽工作に走った可能性もあります。

しかし、この部署がなくなるとどうなるのか?

リンク:Nikkei BPnet 「教育委員会とは」

教育委員会は行政区内の環境整備とか様々な調整とか実務全般を行いますが、それ以外にも国や県からの膨大な文書処理も行なっています。
つまり、この機関がなくなると連絡系統が県と直接学校が行うようになり、相当混乱してしまうと思います。

ということで教育委員会は事務処理という観点からはなくすわけにはいかない。

 実は最大の問題は学校教育専門部署である「学校教育課」なのです。
ここが本来の指導力を発揮して教育の質の向上に努めればいいのですが、例のいじめの問題のようにともに隠蔽と言われても仕方がない工作に走るわけです。

これには頷ける理由があります。
なぜなら学校教育課の指導主事はほぼ学校の先生です。そしてここを経由してまた現場に戻り昇任したりするわけです。さらに教育委員会は学校の上位組織ですし、良くも悪くも現場に圧力をかけることができます。
教員同士の人間関係が優先されれば、当然隠蔽と言われても仕方がない行為が横行しやすい環境であると言えます。

 教育委員会は、現場の教員が教育行政について学べる機関であるとは思うのですが、もっと独立性のある指導組織であって欲しいと思います。もちろん、教育事務、行政事務も必要ですが、指導部と事務部を明確に分担し、学校教育目標の具現化のためにさらに専門的部署としての質を高めてほしい。
 そして原発事故の経験から、国や県の指示がなくても行政単位で子供たちを守れる組織であってほしい。
 未来の宝を守るための切なる願いでもあります。

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