7/10/2013

教員の採用について思うこと

 以前も別な記事で書いた記憶があるのですが、大学卒業後すぐに新採用教員となるのは反対です。
 若い人材は当然採用しなければならないのですが、新大卒でいきなり学級担任、部活動生顧問となると若い人たちの負担も大きいし、新採用教員の補充もしなければならなかったので現場の負担も大きかった。

そこで提案、教員採用試験を受験するための条件

公立学校教員を志望する者は、最低3年間の常勤講師経験を必要とする

  • 常勤講師として教科授業および校務分掌等の実務を学ぶ
  • 講師の力量と現場の裁量により、学級担任および部活動顧問を担当させることができる
  • 勤務評価が高い講師は、現場からの推薦による採用も考慮する。その場合教員採用試験における一般教養および教職教養試験を免除、面接試験のみとし、優先的に採用する
てな具合ですがいかがでしょう?

 学校現場が欲しいのは即戦力、講師経験(複数の学校だとさらにいい)によってその力が養われます。
それに、本当に自分がこの職に適しているのか、こういう学校現場で本当にやっていけるのか、について本人が3年間考えることもできますし、学校現場の実態だって知ることができます。

 若い人を講師として受け入れた時、学校の負担はやはり大きいものがありますが、それは致し方無いでしょう。必要最低限の負担です。

 現在講師で活躍されている方も多いのですが、彼らは採用試験に落ちてしまうことが多いのです。それは教師として不適格な人間だからということではなく、いざ現場の実務を普通にこなしていると試験勉強などほぼできない。その結果、時間的に余裕がある大学生が合格してしまうのです。現場からすると「もったいない」の一言。
大学生でも優秀な人材がいることはわかりますが、大学で学んだことなど現場では役に立たないことがほとんどです。役に立つのは教科指導に関すること(教育実習通りになど行きません。あるクラスで上手くいった授業でもクラスが違えばやり方を変えねばなりません)と今までの自分の生きざまだけ。
 せっかく夢と希望を持って教職の道を選び、教員採用試験に合格したのに、現実に打ちひしがれ、叩きのめされて結果的に死を選択した教師もいます。

 若い命を守るためにも考える時間は必要なのです。

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