1/11/2011

不登校について

 昔、学級担任をしていた時、不登校の生徒がクラスにいたことが何回かありますが、手を尽くして成功した試しはほとんどなしです。うまくいくのは、本当に初期の段階で気づき、本人が頑張ってくれた時ぐらいではなかったかと思います。

いろいろな症状の子供たちがいますが、過去に担任した不登校のタイプや他クラスの不登校のタイプは大まかに分けると下記の通りです。(明確に分けるのは困難です。複雑に絡みあって症状が悪化することが多いのです。分類は初期段階でのもの)


  1. 友人関係が上手くいかない
  2. 教師への不信感
  3. 親への反発
  4. いじめ
  5. 怠学(非行との結びつき)
  6. 鬱病
上記の大まかな分類が単一で不登校に陥ってしまうことは少ないかもしれません。初期の段階では一つの理由からその傾向が出現しますが、時間が経過するにつれて他の要素も複雑にからみ合ってきます。

友人関係
もっとも多いのは友人関係が発端となる場合だと思います。特に中学生の女子生徒は盲目的に友人をすぐに信頼してしまうことが多いため、グループから疎外されたりすると自分の存在場所が無くなってしまい、休みがちになります。

教師への不信感
教師の指導方法に配慮が欠如していたことがきっかけになったり、友人関係のトラブルの仲裁に入った教師のやり方に不満があったりして不信感が募り、不登校となります。

親への反発
小学校時代にはほとんど反発がなかったが、思春期を迎えて今までの親の躾の仕方への不満が爆発し、親を困らせるために不登校〜怠学傾向になったりすることがあります。

いじめ
この場合には自己防衛手段としての明確な意志のある不登校になると思います。

怠学
甘やかしが原因であったり、親子関係の亀裂が原因で家出を繰り返し、非行との結びつきがつよくなります。

鬱病
不登校に至る明確な理由がありません。「小学校に比べて中学校は暗い、冷たい」など漠然とした理由から不登校となります。

不登校傾向となるきっかけはおそらく上記の中の一つになると思いますが、時間を経過するに連れて他の要素も複雑に絡み合ってくることが多くなります。冒頭で初期の段階でしか上手くいったことがないと述べたのは、時間の経過が問題を複雑にしていくからなのです。

次回は大まかな原因として挙げた6つについて経験談を書きたいと思います。

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