1/24/2011

モンスターペアレントにならないために−2

いよいよ先生の誤解や勘違いを正すために学校にクレームを申し入れますが、その前に・・・

まず先生という職業、学級や部活動の頂点に立って指導しているし、それなりに自信とプライドを持っています。それにそこそこ勉強ができて、どちらかと言えば優等生であった人達です。ましてミスを認めたがらず、理屈っぽいし、あまり他人に頭を下げたことがない筈です。その点を踏まえてクレームを申し入れないと親と教師の全面戦争勃発となり、せっかく我慢に我慢を重ねてお子さんにした指導が水泡に帰すばかりか、お子さんの存在自体も見失われてしまいます。結局誰の為を思ってクレームを申し入れたのかわからなくなります。

【直接当該の先生に話す】
児童生徒、保護者から信頼が厚く、保護者からの苦情にも真摯に対応してくれる先生であれば直接話すべきでしょう。自分の誤解や調査不足に起因する勘違いであることがわかれば、お子さんに謝罪してくれると思います。最も理想的な方法ですが、「それだけ子どもたちに信頼されていれば誤解や勘違いは起こさないだろう?」と言われればその通りです。

【最も信頼できる先生に話す】
以前の担任の先生とか、親子で信頼している先生に話してみる方法ですが、同じ学年にたまたま所属している先生なら、学年主任→(生徒指導主事)→教頭→校長と話が上がっていくかもしれませんが、他学年の場合には厳しいかもしれません。他の学年の問題には口を出しにくいと思います。

【教頭、校長に相談する】
職務上の上司に相談するようになるわけですから、当該の先生に直接離しても無駄な場合に相談します。管理能力、指導能力に長けた管理職であればトラブルのもととなった先生に事実関係を再調査させ説諭した上で、保護者と児童生徒に謝罪させると思います。

まず学校に電話を入れて、その際に上記の先生方に相談するようになりますが、保護者としてやってはいけないことは下記の通りです。

<絶対に感情的になって電話をしたり面談を行ってはいけない>
先生のミスが原因で怒り心頭に達していたとしても、感情的になってはいけません。常に冷静に話しましょう。すべては子どものためなのでとにかく我慢です。
感情的になった時点で宣戦布告となります。

<無理、理不尽な要求をしない>
「担任を年度途中で変えろ」とか「他のクラスに自分の子を入れろ」とか「全校集会で事実を報告させて謝罪させろ」とか・・・・・。
こんな無理な要求を出すことにより、知らなくてもいい子どもたちや保護者がその事実を知ってしまったり、その事でお子さんがなじられたりして可哀想です。「お前の親、馬鹿じゃね〜の?」と同級生に責められて不登校に陥ったり、転校という措置を取らざるを得なくなったりするかもしれません。余計なことをしたがために子どもに大きな負担を背負わせることになります。
大切なのは誤解や勘違いを認めてもらい、事実を把握してもらうこと。そして今後同様の誤解や勘違いを起こさないような努力をしてもらうことです。

<慰謝料など、お金の話をしてはいけない>
基本的に学校はお金の話には応じません。民間企業なら企業イメージを損なわないためにお金で解決することもあるかもしれませんが、教育現場にお金の話を持ち込むのはご法度です。金銭的な話が出るのはあくまで訴訟に至った場合のみで、法的な判断が下された場合のみです。

対処方法を間違えなければ、あれだけ怒り心頭に達していたのが嘘のように学校側が適切な対応をしてくれたりすることもあると思いますし、逆に感情的になって怒鳴りこんだために事態が益々悪化したりもします。すべての発端は心の持ち方次第なのです。

それでも自分のミスを認めることができない教師がいるではないか?適切な指導をできない教師がいるではないか?親として我慢しかできないのか?と思うかもしれません。確かにいます。しかし、まともな感覚の持ち主であれば、クレームを言われたことで必ず考えます。ただ、それがすぐに結果としてあらわれる先生なのか、時間がかかる先生なのかの差ではないかと思います。最初の時点で互いに感情的になって宣戦布告状態にならない限り、必ず状況は改善されていきます。

最悪の場合ですが、人権侵害、暴力行為等があり、それが改善されないのであれば法務局の人権擁護委員会に相談することもできますし、警察に被害届を提出し、訴訟を起こすこともできます。しかしそれはクレームを申し入れたにもかかわらず、全く改善されることがない場合の最終的な措置となります。

子ども達はと言えば、先生が楽しみで学校に行っている子は少ないのではないでしょうか?
一番の学校の楽しみは「友だち」が最も多いはずなのです。先生に不満があったとしても、その不満を友だちが解消してくれたり、何かあれば強力な助っ人になってくれると思います。

私たちが学校に対して、意を決してクレームを申し入れる理由は一体なんでしょうか?
それは子どもたちのためです。
学校と家庭の共有部分は子どもたちへの教育と健やかな成長であり、子どものことを本当に考えていれば醜い大人の争いなどしている場合ではないのです。大人たちが醜い争いを続けるのは大切な子どもの存在を忘れているからであり、主客転倒と言わざるを得ません。

0 件のコメント:

コメントを投稿