1/19/2011

不登校のきっかけ(いじめ、怠学)

★いじめによる不登校、このケースは身を守るための最終的な手段になるのだろうと思います。

中学校におけるいじめの場合、すでにそれが小学校時から発生していて、中学生になっても継続して、イジメる側に新しくできた友だちにも伝播していくことがあります。また、小学校ではいじめられた経験が全くないとしても、複数の小学校から入学してくる中学校は新たな発生場所となり得ます。新たに発生する場合は、やはり友達関係からのことがほとんどのようです。
いじめへの指導の難しさは、いじめている側に罪悪感がないということ、そしていじめている生徒の保護者に協力をお願いしても逆に憤慨されることがほとんどで、協力を得ることが困難なことではないでしょうか? 
時にいじめは立場が逆転してしまうことがあり、仕返しとしてさらにひどいいじめを生む場合もあります。

最終的な自衛手段としての不登校はある意味最善策となるかもしれませんが、それ以前の初期段階で学校と保護者が発見して早期指導に努めたいものです。

★怠学(簡単にいうと学校をサボることですが、怠学に至る要因は様々です)

前回述べた家庭への不満からの場合もあるし、夜更かししてゲームに没頭して生活パターンが逆転してサボることもあります。さらに厄介なのは、友だちと深夜徘徊を繰り返し、非行に走ることです。女子生徒の場合には性非行に発展してしまことが懸念されます。

ただ単にゲームが楽しくてというのであれば意外に解決することもありそうですが、深夜徘徊や性非行の場合は家庭内の問題が大きく影響しており、その結果としての行動になることがほとんどです。
生活パターンが昼夜逆転してしまった子と性非行に走ってしまった子、両方共経験したことがありますが、前者はさほど苦労することもなく解決したと思います。

最終的に卒業式まで欠席したのは、家出を繰り返した女子生徒でした。きっかけはやはり家庭内のことでしたが、「グレてやる」と言って本当に突っ走った子でした。
でも、根はとてもいい子。人懐っこくて笑顔が可愛い子でした。
卒業式前にその家出少女と交友がありそうな女子生徒の前で
「もう卒業式だから、せめて卒業式だけでも学校にこないかなぁ。ちょっと心配だから電話ぐらい欲しいなぁ」
と話したら、その日の晩、当該家出少女から私の自宅に電話がありました(予想通りでしたが・・・)
家出少女「先生、あたし卒業式は出ないから・・。ごめんね。元気でやってるから心配しないで」

予告通り卒業式に彼女は出席することはありませんでしたが、何とも憎めない娘でした。
その後3年ぐらいして、夜の街でいきなりお店のお嬢さんに声をかけられました。
「先生、うちの店来て!」
今でいうキャバクラのような雰囲気のお店で働いていたようです。

もう30才にはなっているでしょうか?たぶんですが、口やかましい、いいお母さんになっているような気がします。

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