12/02/2013

家庭教育をどうするか?

 現在の学校教育が崩壊した要因の一つに「家庭教育の崩壊」が間違いなくある。
この家庭教育や家庭でのしつけを取り戻さなければ、現在の諸問題が解決されることはないだろう。
ただし、これだけ価値観が多様化(換言すればわがままな大人が多い)した中で、家庭教育の骨子を再構築しようと唱えること自体無謀と言われるかもしれないが、そもそも日本には家庭のしつけや生き方の手本となるべき教えが存在していた。

それが「実語教」や「童子教」と言われるものであった。

Wikipediaによると実語教とは
実語教(じつごきょう)は、平安時代末期から明治初期にかけて普及していた庶民のための教訓を中心とした初等教科書である。」

同じく「童子教」とは
「童子教(どうじきょう)は、鎌倉時代から明治の中頃まで使われた日本の初等教育用の教訓書。成立は鎌倉中期以前とされるが[1]、現存する最古のものは1377年の書写である[2]。著者は不明であるが、平安前期の天台宗の僧侶安然(あんねん)の作とする説がある[3]。7歳から15歳向けに書かれたもので[4]、子供が身に付けるべき基本的な素養や、仏教的、儒教的な教えが盛り込まれている。江戸時代には寺子屋の教科書としてよく使われた[1]。女子向けの「女童子教」など、「○○童子教」といったさまざまな対象に向けた類書も書かれた。」

 これで初等のしつけの基本はカバーできるが、問題は就学以前、特に0〜3歳の家庭教育をどうするか?
啓蒙していくことは大切だが、これはおそらくすぐに浸透させることはまず不可能だろう。
 実質、実語教や童子教の教えを学んだ子どもたちが将来大人になって父母となり、そこから初めて徐々に浸透させていくしか方法はなかろうと思う。
そのために要する時間は最低でも30〜50年をみなければならないと思うが、もしかしたら荒れた学校を立て直すように、荒れていた期間の倍の時間を要してしまうと考えると、戦後から今までの期間の倍で約130年という気の遠くなるような時間が必要かもしれない。

 教育行政を含めて国が一丸となって取り組むことができれば、130年という膨大な時間をかけなくても20年ほどである程度結果が出てくるのではないだろうか?

 今の日本は心が喪失している。
しかしどこかにまだ日本人の心というものが微かに脈打っている。
取り戻すなら今しかない。

子どもと声に出して読みたい「実語教」
子どもと声に出して読みたい「童子教」

こちらのサイトさんも参考になりますよ!
http://happylifestyle.com/7170

自著「三つ子の魂」
http://macmusiclife.blog.fc2.com/blog-entry-49.html

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