6/29/2013

家庭訪問の目的

 ツイッターの友達がお子さんの家庭訪問後にえらく憤慨されてた。
理由を尋ねてみたら、「担任の先生は子供の短所だけを羅列し、長所は何一つ聞くことができなかった」そうです。
 親としては学校での生活の様子や家とは違った視点で長所を見つけてくれるのでは…という期待もあったりするわけですが、それがひとつもなかったそうです。
逆に先生としては、家庭での生活を聞くことによって気付かされることも多いはずなのですが。

 あまりにもひどい家庭訪問、その親御さんは「もう家庭訪問はしてもらわなくていいです」とい仰ってましたが、当然そうなりますよね、有給を取ってまで子供のために時間を割いたわけですから。
親御さんの悲痛な声に同情しきりでした。

 この担任の先生、家庭訪問の捉え方が間違っています!
根底にあるのは今までの自分の価値観、そのたった一つの物差しだけなのでしょう。
色んな子供たちがいて、ひとつの物差しだけでは良さを見つけることなんでできないのです。だから教師は引き出しの数と物差しの種類の豊富さが大切。
この先生には今の時期に教師として大切なことを指導してあげないと、後々取り返しの付かない失敗をしてしまうと思います。

さて、家庭訪問は何のために実施するのでしょうか?

参考までに、Wikipediaではこのように解説されています が、自分なりに解説すると下記のようになります。

  • 地理的位置を把握するーーー家庭訪問以外でご自宅に伺うことはめったにないのですが、怪我をした場合に送って行ったり、不登校気味になった時迎えに行ったりと、緊急時の対応を含めて自宅の場所を確認する必要があります。
  • 家庭での様子を確認するーーーこれは保護者の方から学習や生活の様子をお聞きします。また趣味とか友人関係とか、勉強の様子とかお聞きするわけです。場合によってはお子さんの部屋を見せていただくとか(これは子供たちが最も嫌がります)
  • 家庭での問題点がないかーーー言葉遣いが荒くなったとか、口数が少なくなったとか、暴力的になったとか…特に保護者の方が気になっていることをお聞きします。
  • 学校の生活や学習の様子を伝えるーーー学校では各授業や行事、学級での活動などがありますので、それについて気づいたことを伝えますが、基本的には長所を伝えます。
  • 通学路の安全を確認するーーー教師自身が確認したことに加え、保護者の方が安全面で気になっていることを確認します。
 地域によって家庭訪問であったり、単なる家庭確認であったりします。
単なる家庭確認なら車やスマホの地図に登録して確認すればいいだけの話。
時間給をとってまで玄関先でたった5分ほどしか話せないのなら、家庭確認はいらないです。

 教師は家庭訪問に割いていただく20分ほどの時間に、どれほど子供たちのことを観察していたか、長所を見つけることができているかをアピールする必要があります。(と同時に観察すべき点は観察し、聞くべきことはうまく聞き出す)

子どもの長所を知る、それで親御さんがどれほど喜ぶか・・・子どものマイナス面は親が嫌というほど知っているわけですからね。

家庭訪問の目的は、子供たちを見守り育てるための情報の交換と共有です!


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