2/07/2011

生徒59人の答案書き換え 大阪・八尾の中学講師

教育:イザ!に面白い記事が掲載されていた。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/489780/

生徒の答案の間違えている部分を先生が正答に書き換えていたという話。
この行為自体は子どもたちのためにはならない行為。
つまり、先生は自分の為にやったということですよね。

キーポイントはこの先生が常勤講師(正式採用された教諭ではなく、期限付き)であること。
そして”点数が上がる=指導力がある”となると、その後の彼にどんなメリットがあるか、ということでしょうね。

昔、福島県の場合は教員採用試験受験の際、年齢制限があった。当時は34歳が上限だったと記憶している。でも各都道府県によって受験上限年齢はバラバラではないかと思う。50歳以上で校長に任命されたりしているので、年齢制限自体が撤廃されているところもあるのではないか。(ただ、校長と一般教諭は別扱いになるかもしれない)

問題の講師の場合、指導力があるということで採用試験に有利になったりすることがあるのかもしれない。実質は試験当日の成績のみで採用が決定されそうな気もするが、優秀な講師経歴があればもしかしたら校長推薦とか、「口添え」のようなケースも考えられるのではないか。

また、採用上のメリットが全くないとしても、優秀な講師であれば期限終了後も改めて講師採用となったり、他の学校からも引く手あまたとなることも考えられる。

3年生の教科担任ということでプレッシャーも相当のものがあったはずだ。事実、年配になると3年生の授業は受け持ちたくないという教師もいるぐらいだ。
指導力に定評がなければ保護者からのクレームも出てくるだろう。

彼にとっては、たとえ水増しであっても自分が指導したことによって生徒の学力が向上したという結果、それが唯一の生き残る方法だったのかもしれない。

※次回は教員採用について書きます。

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