9/14/2012

わが子に嘘は通用しないよ!

夫婦は最も近い他人、でもその二人から生まれた子どもたちは、二人の血を受け継いでいます。だから、子どもたちは夫婦の微妙な雰囲気を無意識の内に察知するし、誤魔化そうと思っても無理なんです。無駄な抵抗はやめたほうがいいです!夫婦、家族、多少波風はあっても仲良くが基本です。

ーーー過去の事例ーーー
ある女子生徒、成績は優秀、お母さんも子どもの教育に熱心な人。生徒の自宅に電話するとその子の電話応対は学校の姿からは考えられないほど素晴らしい。
でも娘は学校で担任の男性教諭にやたら突っかかってくる。

担任教諭、なぜ自分に突っかかってくるのかわからず。

態度があまりにもひどいため直接本人と話してみたそうだ。
友達とか、家庭とか、部活とか・・・。特に問題もなさそうな状況に思えたのだが、ある単語にだけ異常に反応し顔色が変わった。
「離婚」
「一般的な話として、家庭の問題、例えば離婚・・・」と担任が話した瞬間に顔色が変わり、話をやめて退室してしまった。
担任としてそれ以上深入りできないと判断し話は終了。

翌年から担任も変わり、卒業となった。

しかし、事実が見えてきたのはその女子生徒の弟が入学して少し時間が経過してからだった。
とにかくその弟が荒れだした。豹変という表現がぴったり。
その姿は、学校で鬱憤を晴らしているかのように思えた。

直接話をしてみたが、素直で特に暴れることもない。話を素直に聞いてくれる。
その態度と荒れた時のギャップ、その理由がわからなかった。
でも彼、本養護教諭に本音を漏らしていた。
「あの男が家にくるのが嫌だ」

それはつまり父親ではない男性。

これを聞いた瞬間に姉の態度の謎が解けて、現在の弟の状況まで見事に繋がった。

おそらく相当以前から夫婦関係が崩壊していたのだろう。
母親の熱心さは、修復不能な夫婦関係への苛立ちを裏返したものだった。
姉はその雰囲気を察知し、母親のために一生懸命頑張った、だから心配をかけないように家ではきちんとしていた。でも彼女にもストレスの捌け口は必要であったし、それが父と同性の男性担任教諭に向いたのであろう。

しかし弟はそうはいかなかった。自分で昇華することができなかった。
母親に別な男性が絡んだため、さらに耐え難い状況に追い込まれたのだろう。
だから彼は家庭や学校で苦しい思いを別な形で発散した。

経験から、女の子よりも男の子の方が精神的に弱く、家庭の異変には敏感に反応しますし、自暴自棄になりやすい傾向が強いと思います。特に男の子は母親への思いが何故か強いため、母を苦しめる対象に牙をむいたり、それができない場合には外に向けてその気持を発散します。

家庭の問題、難しいです。
容易に他人が口出しできる問題ではありません。
でも家庭の中心に子どもたちがいれば、そうそう簡単に夫婦関係が悪くならないのではないかと思いますが、場合によってはそれでも尚且つ離婚という道を選択しなければならない場合もあると思います。
それはそれで仕方のないことであるし、その後の時間を大切にすればいいだけのことです。
子供たちの笑顔、夫婦の笑顔が絶えない家庭、そんな家庭であれば子供たちを苦しめることはありませんね。
「子は鎹(こはかすがい)」いい言葉だし、重い言葉でもありますね。

0 件のコメント:

コメントを投稿