★いじめによる不登校、このケースは身を守るための最終的な手段になるのだろうと思います。
中学校におけるいじめの場合、すでにそれが小学校時から発生していて、中学生になっても継続して、イジメる側に新しくできた友だちにも伝播していくことがあります。また、小学校ではいじめられた経験が全くないとしても、複数の小学校から入学してくる中学校は新たな発生場所となり得ます。新たに発生する場合は、やはり友達関係からのことがほとんどのようです。
いじめへの指導の難しさは、いじめている側に罪悪感がないということ、そしていじめている生徒の保護者に協力をお願いしても逆に憤慨されることがほとんどで、協力を得ることが困難なことではないでしょうか?
時にいじめは立場が逆転してしまうことがあり、仕返しとしてさらにひどいいじめを生む場合もあります。
最終的な自衛手段としての不登校はある意味最善策となるかもしれませんが、それ以前の初期段階で学校と保護者が発見して早期指導に努めたいものです。
★怠学(簡単にいうと学校をサボることですが、怠学に至る要因は様々です)
前回述べた家庭への不満からの場合もあるし、夜更かししてゲームに没頭して生活パターンが逆転してサボることもあります。さらに厄介なのは、友だちと深夜徘徊を繰り返し、非行に走ることです。女子生徒の場合には性非行に発展してしまことが懸念されます。
ただ単にゲームが楽しくてというのであれば意外に解決することもありそうですが、深夜徘徊や性非行の場合は家庭内の問題が大きく影響しており、その結果としての行動になることがほとんどです。
生活パターンが昼夜逆転してしまった子と性非行に走ってしまった子、両方共経験したことがありますが、前者はさほど苦労することもなく解決したと思います。
最終的に卒業式まで欠席したのは、家出を繰り返した女子生徒でした。きっかけはやはり家庭内のことでしたが、「グレてやる」と言って本当に突っ走った子でした。
でも、根はとてもいい子。人懐っこくて笑顔が可愛い子でした。
卒業式前にその家出少女と交友がありそうな女子生徒の前で
「もう卒業式だから、せめて卒業式だけでも学校にこないかなぁ。ちょっと心配だから電話ぐらい欲しいなぁ」
と話したら、その日の晩、当該家出少女から私の自宅に電話がありました(予想通りでしたが・・・)
家出少女「先生、あたし卒業式は出ないから・・。ごめんね。元気でやってるから心配しないで」
予告通り卒業式に彼女は出席することはありませんでしたが、何とも憎めない娘でした。
その後3年ぐらいして、夜の街でいきなりお店のお嬢さんに声をかけられました。
「先生、うちの店来て!」
今でいうキャバクラのような雰囲気のお店で働いていたようです。
もう30才にはなっているでしょうか?たぶんですが、口やかましい、いいお母さんになっているような気がします。
自身が知っている学校現場の実態とか現状とか、あるいはマスコミで報道された様々な問題点、改善点、もちろん評価に値する事も含めてつれづれなるままに書き綴ります。辛口コメント多いですが、現場の実情もよく把握している人間の一人です。
1/19/2011
1/18/2011
不登校のきっかけ(親への反発)
このタイプは男子生徒で一度経験したことがあります。中2までは問題なかったのですが、中3になってから急に欠席がちになり、そのまま卒業式まで欠席したように記憶しています。
休みがちになった時に、「学校を欠席している理由は何?」と本人に尋ねたことがありましたが、特に学校生活に不満があるわけでもなく、唯一父親に対する不満を漏らしていました。
経済的にも恵まれている家庭に育ち、両親、妹もいて一見不登校をするだけの理由がないように思えますが、自分に対する父親の態度に強い不満を持っていたようでした。要約すると父親は妹ばかりを可愛がって、自分のことをかまってくれない、ということになると思います。
自分の話を聞いてくれないとか、自分の意見だけを押し付けるとか、言い方が気に入らないなど細かいことは色々話すのですが、結局妹と同じように自分も可愛がってほしいという欲求が強かったと思います。
そんな父親を困らせるために不登校という手段を選択したようです。
中学生は随分大人のような気がしますし、彼らもそういう扱いをして欲しいと願っています。しかしその反面、ほんの何年か前のように自分を可愛がってほしい、目をかけて欲しいと願う幼さが同居している時代なのでしょう。
その後の彼がどうなったか、全く情報が入ってこないのですが、中学を卒業したら一人暮らしをすると豪語していました。ただし、働く気概など毛頭なく、あくまで親の気を引くために一人暮らしの費用を全部出してもらうと言っていました。
わがまま放題で、ため息がでます。
休みがちになった時に、「学校を欠席している理由は何?」と本人に尋ねたことがありましたが、特に学校生活に不満があるわけでもなく、唯一父親に対する不満を漏らしていました。
経済的にも恵まれている家庭に育ち、両親、妹もいて一見不登校をするだけの理由がないように思えますが、自分に対する父親の態度に強い不満を持っていたようでした。要約すると父親は妹ばかりを可愛がって、自分のことをかまってくれない、ということになると思います。
自分の話を聞いてくれないとか、自分の意見だけを押し付けるとか、言い方が気に入らないなど細かいことは色々話すのですが、結局妹と同じように自分も可愛がってほしいという欲求が強かったと思います。
そんな父親を困らせるために不登校という手段を選択したようです。
中学生は随分大人のような気がしますし、彼らもそういう扱いをして欲しいと願っています。しかしその反面、ほんの何年か前のように自分を可愛がってほしい、目をかけて欲しいと願う幼さが同居している時代なのでしょう。
その後の彼がどうなったか、全く情報が入ってこないのですが、中学を卒業したら一人暮らしをすると豪語していました。ただし、働く気概など毛頭なく、あくまで親の気を引くために一人暮らしの費用を全部出してもらうと言っていました。
わがまま放題で、ため息がでます。
1/14/2011
不登校のきっかけ(教師への不信感)
女子生徒の場合、担任の先生が生理的に嫌い、許せないという子もいます。
例えば清潔感がない(服装がだらしない、髪の毛がフケだらけ、鼻毛がいつも出ている、口臭がきついなど)場合は嫌悪感を持つ生徒もいます。
<その気持ち分からないでもない、と同僚であっても思うことがある>
しかし、嫌悪感だけで不登校になることはまずありません。
教師から何らかの指導があり、それに対して不信感を持ったり、直接先生に訴えたのに先生は何もしてくれなかったとか、そういう事がきっかけとなります。
もっとも多いパターンは、前回説明した友人関係のトラブルで教師が指導し、その指導に不満を持つことがきっかけとなることが多いように思います。指導されたことに不満を持っている以上、友人関係も改善されるはずはありません。
友人関係が改善されないので教室に居場所がない→先生がちゃんとやってくれないからだ→居場所がないので学校に行っても仕方ない→不登校の始まり
というような構図になるでしょうか。
生徒に指導する際には、事実関係をきちんと調べ裏付けを取る必要があります。その裏付けがないと生徒を納得させることができず、不信感を生み出すことになります。
理由とする口実が2つに増えることにより、友人関係のみのトラブル時よりも処理が厄介で、時間もかかります。
例えば清潔感がない(服装がだらしない、髪の毛がフケだらけ、鼻毛がいつも出ている、口臭がきついなど)場合は嫌悪感を持つ生徒もいます。
<その気持ち分からないでもない、と同僚であっても思うことがある>
しかし、嫌悪感だけで不登校になることはまずありません。
教師から何らかの指導があり、それに対して不信感を持ったり、直接先生に訴えたのに先生は何もしてくれなかったとか、そういう事がきっかけとなります。
もっとも多いパターンは、前回説明した友人関係のトラブルで教師が指導し、その指導に不満を持つことがきっかけとなることが多いように思います。指導されたことに不満を持っている以上、友人関係も改善されるはずはありません。
友人関係が改善されないので教室に居場所がない→先生がちゃんとやってくれないからだ→居場所がないので学校に行っても仕方ない→不登校の始まり
というような構図になるでしょうか。
生徒に指導する際には、事実関係をきちんと調べ裏付けを取る必要があります。その裏付けがないと生徒を納得させることができず、不信感を生み出すことになります。
理由とする口実が2つに増えることにより、友人関係のみのトラブル時よりも処理が厄介で、時間もかかります。
1/13/2011
不登校のきっかけ(友人関係)
友人関係に亀裂が入って居場所がなくなり、不登校になることが多いと思います。常に仲良しグループを形成している女子生徒にその傾向が強く、グループから疎外されて別のグループに助けを求めたり近づいたりするが、別のグループでも居場所がなくって欠席に至ることがあります。
女子生徒は友だちのある一部のみを見て盲目的に親近感を持つ傾向が強いため、対立する考えが表面化したりすると今までの信頼が嘘のようになくなったりするようです。
女子生徒への指導は、つかず離れずの状態で注意深く観察する必要があり、指導に入るタイミングを図るのが難しいことが多いと感じます。
私が扱った男子生徒は、中学2年の時にクラスメートと口喧嘩をし、そのまま卒業するまで教室に入ることはありませんでした。お互いの非を認めさせてた上で、人間関係の改善を計ったのですが、私が思った以上に根が深かったために改善できませんでした。
不登校の生徒は小学校時代から相手の生徒に対して強い不快感を持っており、結局その時の口喧嘩はその不満が爆発した形で現れたようです。
朝迎えに行ったりして何度か教室には顔を見せたこともあったのですが、「先生、俺、教室は無理」というのが彼の回答でした。
性格的には温厚な性格で、どちらかと言えばクラスで目立つということはなかった生徒です。
彼が特異な不登校タイプだったのは、放課後必ず部活動には休まず参加していたこと。
私が顧問をしていた音楽部だったのですが、彼はホルンの担当でした。同パートに先輩がいないため、実質彼がパートリーダーだったのです。
当然のことながら、教室に入った時の彼の表情と部活動中の彼の表情は全くの別人!
部活動では間違いなく彼の居場所があり、自信を持って活動できる場所だったのだろうと思います。
部活動での意欲とか自信とかをクラスでの生活へ結びつけたかったのですが(勿論クラスメートたちも協力してくれました)、当時の私の指導力ではそれができなかったとしか言いようがありません。
中学校生活の半分が不登校だった彼ですが、単位制の高校に進学することができました。しかし、残念ながら彼の父親が脳内出血で倒れ、家庭の事情で退学したそうです。退学後に彼と一度会ったことがあったのですが、元気そうで不登校だった頃の弱々しさは感じられず、何より男臭くなって一家の大黒柱のような雰囲気を醸し出していたことを記憶しています。
女子生徒は友だちのある一部のみを見て盲目的に親近感を持つ傾向が強いため、対立する考えが表面化したりすると今までの信頼が嘘のようになくなったりするようです。
女子生徒への指導は、つかず離れずの状態で注意深く観察する必要があり、指導に入るタイミングを図るのが難しいことが多いと感じます。
私が扱った男子生徒は、中学2年の時にクラスメートと口喧嘩をし、そのまま卒業するまで教室に入ることはありませんでした。お互いの非を認めさせてた上で、人間関係の改善を計ったのですが、私が思った以上に根が深かったために改善できませんでした。
不登校の生徒は小学校時代から相手の生徒に対して強い不快感を持っており、結局その時の口喧嘩はその不満が爆発した形で現れたようです。
朝迎えに行ったりして何度か教室には顔を見せたこともあったのですが、「先生、俺、教室は無理」というのが彼の回答でした。
性格的には温厚な性格で、どちらかと言えばクラスで目立つということはなかった生徒です。
彼が特異な不登校タイプだったのは、放課後必ず部活動には休まず参加していたこと。
私が顧問をしていた音楽部だったのですが、彼はホルンの担当でした。同パートに先輩がいないため、実質彼がパートリーダーだったのです。
当然のことながら、教室に入った時の彼の表情と部活動中の彼の表情は全くの別人!
部活動では間違いなく彼の居場所があり、自信を持って活動できる場所だったのだろうと思います。
部活動での意欲とか自信とかをクラスでの生活へ結びつけたかったのですが(勿論クラスメートたちも協力してくれました)、当時の私の指導力ではそれができなかったとしか言いようがありません。
中学校生活の半分が不登校だった彼ですが、単位制の高校に進学することができました。しかし、残念ながら彼の父親が脳内出血で倒れ、家庭の事情で退学したそうです。退学後に彼と一度会ったことがあったのですが、元気そうで不登校だった頃の弱々しさは感じられず、何より男臭くなって一家の大黒柱のような雰囲気を醸し出していたことを記憶しています。
1/11/2011
不登校について
昔、学級担任をしていた時、不登校の生徒がクラスにいたことが何回かありますが、手を尽くして成功した試しはほとんどなしです。うまくいくのは、本当に初期の段階で気づき、本人が頑張ってくれた時ぐらいではなかったかと思います。
いろいろな症状の子供たちがいますが、過去に担任した不登校のタイプや他クラスの不登校のタイプは大まかに分けると下記の通りです。(明確に分けるのは困難です。複雑に絡みあって症状が悪化することが多いのです。分類は初期段階でのもの)
いろいろな症状の子供たちがいますが、過去に担任した不登校のタイプや他クラスの不登校のタイプは大まかに分けると下記の通りです。(明確に分けるのは困難です。複雑に絡みあって症状が悪化することが多いのです。分類は初期段階でのもの)
- 友人関係が上手くいかない
- 教師への不信感
- 親への反発
- いじめ
- 怠学(非行との結びつき)
- 鬱病
上記の大まかな分類が単一で不登校に陥ってしまうことは少ないかもしれません。初期の段階では一つの理由からその傾向が出現しますが、時間が経過するにつれて他の要素も複雑にからみ合ってきます。
友人関係
もっとも多いのは友人関係が発端となる場合だと思います。特に中学生の女子生徒は盲目的に友人をすぐに信頼してしまうことが多いため、グループから疎外されたりすると自分の存在場所が無くなってしまい、休みがちになります。
教師への不信感
教師の指導方法に配慮が欠如していたことがきっかけになったり、友人関係のトラブルの仲裁に入った教師のやり方に不満があったりして不信感が募り、不登校となります。
親への反発
小学校時代にはほとんど反発がなかったが、思春期を迎えて今までの親の躾の仕方への不満が爆発し、親を困らせるために不登校〜怠学傾向になったりすることがあります。
いじめ
この場合には自己防衛手段としての明確な意志のある不登校になると思います。
怠学
甘やかしが原因であったり、親子関係の亀裂が原因で家出を繰り返し、非行との結びつきがつよくなります。
鬱病
不登校に至る明確な理由がありません。「小学校に比べて中学校は暗い、冷たい」など漠然とした理由から不登校となります。
不登校傾向となるきっかけはおそらく上記の中の一つになると思いますが、時間を経過するに連れて他の要素も複雑に絡み合ってくることが多くなります。冒頭で初期の段階でしか上手くいったことがないと述べたのは、時間の経過が問題を複雑にしていくからなのです。
次回は大まかな原因として挙げた6つについて経験談を書きたいと思います。
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