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12/06/2013

不登校・登校拒否への協力体制

 本音の話ですが、不登校や登校拒否の児童生徒を抱えると担任の負担は間違いなく大きくなります。
実務上は家庭への連絡(電話・訪問)が増えるということになりますが、すべて自分だけで背負い込んでしまうという精神的な負担も大きい物があります。

こんな所に書くのもなんですが、一番多い時、クラスに2人の不登校生徒を抱えていた時がありました。

  • 一人は小学校時代からの不満が爆発して友人ともめてそのまま不登校、ただ部活だけは来ていたという男子、ちなみに部活顧問は私
  • もう一人は飛行(非行)タイプ女子・・・「先生わりぃ〜、心配すんな」と言いつつ家出、自由飛行。何故かたまに私に電話を入れるアホ娘
二人共卒業式で呼名しても返事がありませんでした(^_^;)

私の場合、幸運にも親御さんや生徒たちと意思の疎通がとれていた分、非常に救われた部分もあるのですが、でも教室の机が2つも主役が座っていないとやはり寂しいもんです。

 不登校の生徒がいると、朝迎えに行ったりして若干通勤に支障をきたし、自分のクラスの他の保護者から「来ている子もちゃんとみてください」とご尤もなお叱りを受けたりします。

 そんな時に助かるのが学年のバックアップ体制。
当時は朝の学活に副担の先生にいってもらう程度でしたが助かりました!

 でも実際今の現場でバックアップ体制は充実しているのでしょうか?
意外と担任任せで学年で本気になって不登校に取り組む学校は少ないかもしれません。
学校によっては生徒指導部会で話し合い、校長自ら家庭訪問したりしているとこもあるらしいですが、殆どの学校は担任任せが実態ではないでしょうか?
ベテラン教師なら様々対処できると思いますが、新採用やかなり若い先生には手に負えず、様々なトラブルが発生するかもしれません。

 やはり不登校、勿論いじめなどもそうですが、校内に専門チームが必要だと感じます。スクールカウンセラーも配置されていますが、彼らも含めた実効性のある専門組織が求められると思います。

不登校の場合、無理に登校刺激を与えると間違いなく逆効果になるケースもありますし、その判断を下すのは複数の教員の経験と知識。
子どもたちを無理に登校させてよしとするのではなく、不登校を保護者がどう受け入れるか、そちらの方が解決法としては効果があると思います。

1/21/2011

友人のお子さんの不登校がやや進歩!!

友人のお子さんが不登校だったのですが、今日お母さんに、
「月曜日から行くから」と話したそうです。

月曜日は月曜日の気分になるのでどうなるかは全く予想がつきませんが、自分から「行く」と伝えたことに大きな意義があります。

友人は「ちょっと放っておいてみる」と話していましたが、登校刺激を与えなかったことが結果的に良かったのかもしれないですね。

月曜日に登校できなくてもいいと思います。

本人がそういう言葉を発したことに大きな進歩があります(^_^)v

1/19/2011

不登校も早期発見、早期指導が肝

 不登校に限らないことなのですが、やはり兆候の早期発見と早期対処が肝心だと思います。

時間が経過してからでは子供たちが心をさらに固く閉ざし、登校刺激を与えることで精神的に追い詰める結果を招きます。

私が受け持った別の女子生徒は、私が朝迎えに行くと父親に対してハサミを振りかざしていました。大変大人しく、穏やかな生徒だったのですが、登校刺激が彼女を追い詰めたと言えます。

100人の不登校の生徒がいたら、100通りの方法を考えなければなりません。
「何を甘えているんだ!」とか、大人としては言いたくなってしまいますが、そこはグッとこらえて心が少しでも開くように気持ちを聞いてあげるのが大切だと思います。
早く兆候を見つけて、心のなかにあるものを吐き出せること、そして平素から相談しやすい環境をつくって、何でも相談できるような家庭環境、学校環境をつくらなければならないと思います。

不登校ー番外編

 色々なケースを書いてきましたが、それらに当てはまらないケースもあります。

たとえば、ある分野においてその子の能力や知識が飛び抜けている場合や精神的に大人になりすぎている場合です。

それだけの能力や知識があると、当然同級生と話が合わず、同級生が子供っぽく見えてくるようになります。本人の協調性が強ければ、話が合う分野について無理にでも話を合わせていくのでしょうが、それができないとなると当然クラスの中で孤立してしまうわけです。

通常は孤立することがいじめに繋がったりすることが少なからずあるのですが、能力知識面で飛び抜けているため、「孤高の人」となってしまいます。
クラスの中に話の合う友だちが一人でもいれば違ってくるのでしょうが、なかなかそれも困難。友だちがダメなら担任の先生が話を合わせてくれればいいのですが、ヘタをすると大人顔負けの知識を持っているので専門の先生以外は話にならないでしょう。

となれば、学校に行っても楽しいことは何一つないはず。それに担任の先生への不満が重なれば「もう行かなくてもいい」となってしまいます。

こういうタイプの子を担任したことはないのですが、やはり無理に追い詰めるのは禁物だと思います。
基本的には「放置して自己判断に委ねる」のがベターな方法なのかもしれません。
頭のいい子だけに、放置されることで「これはマズイかもしれないぞ」自分で考えるようになり、「そろそろ行ってみるか」となればいいのではないかと思われます。ただ、登校しないにせよ、休むことへの何らかのペナルティーは必要だと考えます。

クラスがかわったり、担任の先生がかわったり、進級や進学することで不登校が嘘のように解消されるケースかもしれません。

不登校のきっかけ(鬱病)

初めて体験した不登校の生徒の原因がこれでした。

小学校時代は、明朗活発で男女を問わず好かれ、スポーツ少年だったのですが、中学校に入学して2ヶ月目位から弁当を残すようになったそうです(その中学校は毎日弁当持参でした)
その他、学校生活では変わった様子は見られず、部活動も友人関係も良好としか思えませんでしが、徐々に朝の登校前に変化が現れていたようです。

いつもなら友だちが迎えに行くと、一緒に眠い目をこすりながら登校するはずなのですが、友だちが迎えに行っても「後から行くから、先に行ってて」ということが多くなり、そのうち登校しなくなってしまいました。
ご両親もなだめたりすかしたり、厳しく言ったりしたのですが一向に効き目がなく、登校前に腹痛を訴えたり、最も症状がひどい時は階段から故意に転げ落ちようとしたそうです(怪我をすれば登校しなくて済むので自分から階段を転げ落ちたらしいのです)

登校してしまえば午後からは絶好調で楽しそうに過ごすのですが、夜はあまり寝ようとしなくなったそうです。
理由は「寝ると朝が来て登校しなければならないから」。
あまりにも朝の状況がひどいので、保護者の方も強い言い方はできないようになり、欠席が続くようになりました。

ある時母親が登校したくない理由を尋ねてみると
「何となく中学校が暗く、冷たい感じがする」という漠然とした理由を話したそうです。学校生活に具体的な理由があったわけではなく、ただ単に小学校と雰囲気が違うので行きたくないというこことだったらしいのです。

全く症状が改善されないため、心療内科の先生に相談し、「鬱病」という診察結果でした。
医師の話では
「本人が登校しようとするまで、登校刺激は与えないほうがいい」らしいのです。
学校としても当然医師の判断を尊重して、登校刺激は一切与えず、いつも一緒に登校していた友だちに配布物を届けてもらう程度の措置をとったように記憶しています。

入学した1学期半ばから結局進級するまでその状態が続き、母親は最後は祈祷師にお願いするなど、精神的にもかなり追い詰められてしまったそうです。

2年に進級するといつの間にか登校し、後は卒業するまでほぼ無欠席で頑張ってくれました。

自分の周囲には鬱病を患っている方もいなかったし、不登校自体考えにくことだったため、私自身がもっとも考えさせられ、苦しんだ最初のお子さんでした。

鬱病は具体的な拒絶理由が本人ですらわからないため、周囲の人間にとっては理解に苦しむ面があるのですが、無理に刺激を与えることで本人を追い詰めることになり、最悪のケースに至る重い病であると思います。
どの時点でどのような判断を下すべきか、最も難しいケースではないでしょうか?

不登校のきっかけ(いじめ、怠学)

★いじめによる不登校、このケースは身を守るための最終的な手段になるのだろうと思います。

中学校におけるいじめの場合、すでにそれが小学校時から発生していて、中学生になっても継続して、イジメる側に新しくできた友だちにも伝播していくことがあります。また、小学校ではいじめられた経験が全くないとしても、複数の小学校から入学してくる中学校は新たな発生場所となり得ます。新たに発生する場合は、やはり友達関係からのことがほとんどのようです。
いじめへの指導の難しさは、いじめている側に罪悪感がないということ、そしていじめている生徒の保護者に協力をお願いしても逆に憤慨されることがほとんどで、協力を得ることが困難なことではないでしょうか? 
時にいじめは立場が逆転してしまうことがあり、仕返しとしてさらにひどいいじめを生む場合もあります。

最終的な自衛手段としての不登校はある意味最善策となるかもしれませんが、それ以前の初期段階で学校と保護者が発見して早期指導に努めたいものです。

★怠学(簡単にいうと学校をサボることですが、怠学に至る要因は様々です)

前回述べた家庭への不満からの場合もあるし、夜更かししてゲームに没頭して生活パターンが逆転してサボることもあります。さらに厄介なのは、友だちと深夜徘徊を繰り返し、非行に走ることです。女子生徒の場合には性非行に発展してしまことが懸念されます。

ただ単にゲームが楽しくてというのであれば意外に解決することもありそうですが、深夜徘徊や性非行の場合は家庭内の問題が大きく影響しており、その結果としての行動になることがほとんどです。
生活パターンが昼夜逆転してしまった子と性非行に走ってしまった子、両方共経験したことがありますが、前者はさほど苦労することもなく解決したと思います。

最終的に卒業式まで欠席したのは、家出を繰り返した女子生徒でした。きっかけはやはり家庭内のことでしたが、「グレてやる」と言って本当に突っ走った子でした。
でも、根はとてもいい子。人懐っこくて笑顔が可愛い子でした。
卒業式前にその家出少女と交友がありそうな女子生徒の前で
「もう卒業式だから、せめて卒業式だけでも学校にこないかなぁ。ちょっと心配だから電話ぐらい欲しいなぁ」
と話したら、その日の晩、当該家出少女から私の自宅に電話がありました(予想通りでしたが・・・)
家出少女「先生、あたし卒業式は出ないから・・。ごめんね。元気でやってるから心配しないで」

予告通り卒業式に彼女は出席することはありませんでしたが、何とも憎めない娘でした。
その後3年ぐらいして、夜の街でいきなりお店のお嬢さんに声をかけられました。
「先生、うちの店来て!」
今でいうキャバクラのような雰囲気のお店で働いていたようです。

もう30才にはなっているでしょうか?たぶんですが、口やかましい、いいお母さんになっているような気がします。

1/18/2011

不登校のきっかけ(親への反発)

 このタイプは男子生徒で一度経験したことがあります。中2までは問題なかったのですが、中3になってから急に欠席がちになり、そのまま卒業式まで欠席したように記憶しています。

休みがちになった時に、「学校を欠席している理由は何?」と本人に尋ねたことがありましたが、特に学校生活に不満があるわけでもなく、唯一父親に対する不満を漏らしていました。

経済的にも恵まれている家庭に育ち、両親、妹もいて一見不登校をするだけの理由がないように思えますが、自分に対する父親の態度に強い不満を持っていたようでした。要約すると父親は妹ばかりを可愛がって、自分のことをかまってくれない、ということになると思います。
自分の話を聞いてくれないとか、自分の意見だけを押し付けるとか、言い方が気に入らないなど細かいことは色々話すのですが、結局妹と同じように自分も可愛がってほしいという欲求が強かったと思います。

そんな父親を困らせるために不登校という手段を選択したようです。

中学生は随分大人のような気がしますし、彼らもそういう扱いをして欲しいと願っています。しかしその反面、ほんの何年か前のように自分を可愛がってほしい、目をかけて欲しいと願う幼さが同居している時代なのでしょう。

その後の彼がどうなったか、全く情報が入ってこないのですが、中学を卒業したら一人暮らしをすると豪語していました。ただし、働く気概など毛頭なく、あくまで親の気を引くために一人暮らしの費用を全部出してもらうと言っていました。

わがまま放題で、ため息がでます。

1/14/2011

不登校のきっかけ(教師への不信感)

 女子生徒の場合、担任の先生が生理的に嫌い、許せないという子もいます。
例えば清潔感がない(服装がだらしない、髪の毛がフケだらけ、鼻毛がいつも出ている、口臭がきついなど)場合は嫌悪感を持つ生徒もいます。
<その気持ち分からないでもない、と同僚であっても思うことがある>
しかし、嫌悪感だけで不登校になることはまずありません。

教師から何らかの指導があり、それに対して不信感を持ったり、直接先生に訴えたのに先生は何もしてくれなかったとか、そういう事がきっかけとなります。

もっとも多いパターンは、前回説明した友人関係のトラブルで教師が指導し、その指導に不満を持つことがきっかけとなることが多いように思います。指導されたことに不満を持っている以上、友人関係も改善されるはずはありません。

友人関係が改善されないので教室に居場所がない→先生がちゃんとやってくれないからだ→居場所がないので学校に行っても仕方ない→不登校の始まり

というような構図になるでしょうか。

生徒に指導する際には、事実関係をきちんと調べ裏付けを取る必要があります。その裏付けがないと生徒を納得させることができず、不信感を生み出すことになります。

理由とする口実が2つに増えることにより、友人関係のみのトラブル時よりも処理が厄介で、時間もかかります。

1/13/2011

不登校のきっかけ(友人関係)

 友人関係に亀裂が入って居場所がなくなり、不登校になることが多いと思います。常に仲良しグループを形成している女子生徒にその傾向が強く、グループから疎外されて別のグループに助けを求めたり近づいたりするが、別のグループでも居場所がなくって欠席に至ることがあります。
女子生徒は友だちのある一部のみを見て盲目的に親近感を持つ傾向が強いため、対立する考えが表面化したりすると今までの信頼が嘘のようになくなったりするようです。

女子生徒への指導は、つかず離れずの状態で注意深く観察する必要があり、指導に入るタイミングを図るのが難しいことが多いと感じます。

私が扱った男子生徒は、中学2年の時にクラスメートと口喧嘩をし、そのまま卒業するまで教室に入ることはありませんでした。お互いの非を認めさせてた上で、人間関係の改善を計ったのですが、私が思った以上に根が深かったために改善できませんでした。
不登校の生徒は小学校時代から相手の生徒に対して強い不快感を持っており、結局その時の口喧嘩はその不満が爆発した形で現れたようです。
朝迎えに行ったりして何度か教室には顔を見せたこともあったのですが、「先生、俺、教室は無理」というのが彼の回答でした。
性格的には温厚な性格で、どちらかと言えばクラスで目立つということはなかった生徒です。
彼が特異な不登校タイプだったのは、放課後必ず部活動には休まず参加していたこと。
私が顧問をしていた音楽部だったのですが、彼はホルンの担当でした。同パートに先輩がいないため、実質彼がパートリーダーだったのです。

当然のことながら、教室に入った時の彼の表情と部活動中の彼の表情は全くの別人!
部活動では間違いなく彼の居場所があり、自信を持って活動できる場所だったのだろうと思います。

部活動での意欲とか自信とかをクラスでの生活へ結びつけたかったのですが(勿論クラスメートたちも協力してくれました)、当時の私の指導力ではそれができなかったとしか言いようがありません。

中学校生活の半分が不登校だった彼ですが、単位制の高校に進学することができました。しかし、残念ながら彼の父親が脳内出血で倒れ、家庭の事情で退学したそうです。退学後に彼と一度会ったことがあったのですが、元気そうで不登校だった頃の弱々しさは感じられず、何より男臭くなって一家の大黒柱のような雰囲気を醸し出していたことを記憶しています。

1/11/2011

不登校について

 昔、学級担任をしていた時、不登校の生徒がクラスにいたことが何回かありますが、手を尽くして成功した試しはほとんどなしです。うまくいくのは、本当に初期の段階で気づき、本人が頑張ってくれた時ぐらいではなかったかと思います。

いろいろな症状の子供たちがいますが、過去に担任した不登校のタイプや他クラスの不登校のタイプは大まかに分けると下記の通りです。(明確に分けるのは困難です。複雑に絡みあって症状が悪化することが多いのです。分類は初期段階でのもの)


  1. 友人関係が上手くいかない
  2. 教師への不信感
  3. 親への反発
  4. いじめ
  5. 怠学(非行との結びつき)
  6. 鬱病
上記の大まかな分類が単一で不登校に陥ってしまうことは少ないかもしれません。初期の段階では一つの理由からその傾向が出現しますが、時間が経過するにつれて他の要素も複雑にからみ合ってきます。

友人関係
もっとも多いのは友人関係が発端となる場合だと思います。特に中学生の女子生徒は盲目的に友人をすぐに信頼してしまうことが多いため、グループから疎外されたりすると自分の存在場所が無くなってしまい、休みがちになります。

教師への不信感
教師の指導方法に配慮が欠如していたことがきっかけになったり、友人関係のトラブルの仲裁に入った教師のやり方に不満があったりして不信感が募り、不登校となります。

親への反発
小学校時代にはほとんど反発がなかったが、思春期を迎えて今までの親の躾の仕方への不満が爆発し、親を困らせるために不登校〜怠学傾向になったりすることがあります。

いじめ
この場合には自己防衛手段としての明確な意志のある不登校になると思います。

怠学
甘やかしが原因であったり、親子関係の亀裂が原因で家出を繰り返し、非行との結びつきがつよくなります。

鬱病
不登校に至る明確な理由がありません。「小学校に比べて中学校は暗い、冷たい」など漠然とした理由から不登校となります。

不登校傾向となるきっかけはおそらく上記の中の一つになると思いますが、時間を経過するに連れて他の要素も複雑に絡み合ってくることが多くなります。冒頭で初期の段階でしか上手くいったことがないと述べたのは、時間の経過が問題を複雑にしていくからなのです。

次回は大まかな原因として挙げた6つについて経験談を書きたいと思います。